コードギアス反逆のルルーシュ第24話「崩落のステージ」のあらすじと感想を書いていきたいと思います!
第24話 崩落のステージのあらすじ
ルルーシュは、特区日本の夢を裏切られた民衆を味方につけ、その勢いのままに黒の騎士団はトウキョウ租界にあるブリタニア政庁に攻め入る。そこには平和の象徴たる学び舎、アッシュフォード学園もあった。最愛の妹を亡くし、ゼロへの復讐に燃えるコーネリアを相手に、日本解放のための最終決戦に挑む。ルルーシュはギアスの力を使い、トウキョウ租界そのものを壊すという大胆な策略でコーネリア軍を翻弄する。最愛の妹ナナリーを幸せにする為に行動したルルーシュの、ゼロの、最後の戦闘の幕が上がる!
第24話 崩落のステージの感想
前回のユーフェミアの日本人に対する裏切り。それゆえの怒りのままに蜂起したイレヴンを従えてブリタニア政庁へ攻め込むルルーシュ。ここまで来たら、総督であるコーネリアを捕虜として政庁陥落を放映し、ブリタニア皇帝を引きずり出すという目論みです。
無論、それはルルーシュ個人の目的であって、黒の騎士団をはじめとする日本人は、日本開放の為に戦っています。目的は違えど、結果的に同じことになるんだから良いだろうというルルーシュの考えは、例えば日本人が聞いて理解しうるものなのでしょうか。まあそうでは無いから、ルルーシュも明かして無いんだろう(必要がないともいう)と思いますが…。
冒頭、「コードR計画」という研究材料にされたジェレミア(通称、オレンジ君)の登場です。久方ぶりの登場の彼は、C.C.と同じ不老不死の力を手にしようと人間たちが始めた研究開発を受け、人ならざる物となっていました。(この段階では未完成のため、思考回路など意味不明な部分があります)
黒の騎士団にブリタニア政庁が攻め込まれようという際に、政庁は電力を自家発電に切り替えていました。その切り替えを行なったために発生したわずかに電力が切れた瞬間に、ジェレミア卿を保管していたカプセル中の培養液の細胞が異常増殖→爆発しジェレミア卿が外へ脱走という流れのようです。アニメ内ではあまり詳しく描かれてないように思ったので、一応覚え書きのためにも補完しておきます。
初っ端から、正々堂々という勝負に拘るコーネリアに対して、租界外縁部を破壊するというトリッキーな手で翻弄するルルーシュ。
ブリタニアは「騎士」というものが残る国なので、騎士道のような色が強いのでしょうか?騙し討ちなど悪!みたいな。強者こそが勝者という国是を鑑みると、その部分の美徳が残っているのも不思議な気がしないでもないですが、ブリタニア軍は割と正々堂々!とルルーシュに挑んで、ルルーシュに一杯食わされてることが多い気がする。まあ正々堂々のナイトメア争いでルルーシュが勝つことなど不可能なので、ルルーシュからしたら仕方ないことなのですが。そしてそれは戦術ではなく戦略ですしね。
そしてトウキョウ租界で戦闘が始まった最中、未だユーフェミアの遺体を乗せているアヴァロンでは、ユーフェミアを失い、ゼロに対して純粋な怒りと憎しみ、復讐に燃えるスザクの姿が。コーネリアから指示は出ていないとランスロットのキーを渡さないロイドさんを殴りつけ、騎士章を胸に掲げ、「俺がやるんだ!」と、すっかり昔の自己中な俺スザクに戻っていると言った所でしょうか。
復讐心と怒りに駆られ、それ以外のことなどどうでもよく、自分のために刃を振るうと決意したスザク。元々、自分のことなど顧みなかった彼です。そして生きる理由も失ったばかり。たロイドさんはスザクを死なせたくなかったのでしょう。実際スザクは、メチャクチャな戦術で黒の騎士団に突っ込んでいきます。
スザクは今まで、ナイトメアを戦闘不能にするなり、強制脱出させるなりと命までは奪わない(奪いたくない)という戦い方をしてきましたが、今回に至ってはそんなことに構いません。目の前に立ちはだかる敵は全員消して、例え自身が蜂の巣にされようが止まらないという状態なのです。彼が失った光は、あまりにも大きすぎました。そしてそんな風に戦うことを、ロイドさんは分かっていた。
V.V.からギアスのことまで聞き、ユーフェミア変貌の真相を知ったスザクは、ブチ切れ状態。当たり前です。そして飛べるランスロットと互角に戦う紅蓮もすごいですが、さすがに武が悪い。決着が着こうとしたところで、ゼロ登場。ここでも一騎討ち作戦にやられるスザク…。まあ、彼も精神から王というより騎士ですから…。
そしてそんなスザクをまともに相手することはせず、アッシュフォード学園に引き連れてゲフィオンディスターバーでランスロットの動きを止めるだけに留めるルルーシュ。
ナイトメア勝負でスザクに勝てるわけないとか、スザクにギアスは効かないしとか、そもそもスザクのような石頭を説得する時間など無い…とか色々と理由はあるのかもしれませんが、ここまでスザクに酷い仕打ちをしておいて殺すことはしないというのは、ルルーシュの謎結論です。自分がいなくなったら、ナナリーを守ってくれる奴候補とでも、未だに思っているのでしょうか?それとも「友達」だから?
政庁の屋上でコーネリアに待ち伏せされていたルルーシュは、圧倒的スペック差をもろともしないコーネリアにうっかり負けそうになります。コーネリアもスザクと同じように、それ以上に、復讐に燃えているのです。戦略にも明るい彼女が、皇女や総督という立場を無視して、ゼロに一騎討ちを仕掛けるほどに。
しかしここで、そんなゼロを救ったのは、ギアスを掛けられたダールトンでした。彼は行政特区会場でユーフェミアに撃たれた後、ここまでのシナリオを考えていたルルーシュにギアスを掛けられていたのです。私の中でコードギアス史上、3本の指に入る可哀相な男です。
長年、コーネリアとユーフェミアが幼い頃から仕えた生粋の軍人であるダールトン。腹心の部下だった彼の崇敬は、皇帝シャルルよりも、コーネリア姉妹に向けられていました。そんな彼が、妹の凶弾に撃たれ、姉を撃って戦死してしまうのですから…。これもルルーシュの起こした悲劇だと、私は忘れません。
そして、生徒会クラブハウスに訪れるV.V.。足音と雰囲気だけで「もしかしてC.C.さん?」と問いかけるナナリーの鋭敏さにも感服させられる瞬間ですが、なんだかヤバそうな奴がナナリーに近付いています。ルルーシュの宝は、どうなってしまうのでしょうか。そして、黒の騎士団の最終決戦の向かう先は。
次回、コードギアス反逆のルルーシュ
「ゼロ」に続きます!