コードギアス反逆のルルーシュ第21話「学園祭宣言!」のあらすじと感想を書いていきたいと思います!
第21話 学園祭宣言!のあらすじ
スザクとルルーシュの共闘により、澤崎政権は壊滅した。内情までは分からないまでも、世間はこの話題で持ちきりであった。そんな混乱したエリア11にあるアッシュフォード学園では、学園祭が催されることとなった。こんな時期にこんな能天気なことをとぶつくさ言いつつ、ルルーシュも生徒会副会長として協力する。浮かれた私立校の学園祭に、イレヴンやマスコミ、セシルや扇、C.C.にユーフェミアまで訪れる。次々と起こる問題に頭を抱えるルルーシュ。そんな中でユーフェミアは、マスコミに対して驚きの発表をする!
第21話 学園祭宣言!の感想
今回の回で、個人的な見どころは、アホみたいな量の玉ねぎをものすごいスピードでスライスするスザク。神根島での遭難でも魚を捌いたりしていたので、こちらが感じるよりも家事力に長けた面があるようです。もちろん最低限、生きるのに必要なことしかやってこなかったでしょうけど。
スザクとルルーシュ2人で補習を受けるシーン。なぜカレンは入っていないのか謎ですが、軍務があるスザクは置いといても、ルルーシュはサボりすぎです。授業のサボりすぎでゼロバレしちゃいませんかね。ただでさえ、式根島でスザクに対して父親殺しと言う事実を使って揺さぶりをかけているので、その事実知っている人物、藤堂・桐原・マオ・ルルーシュの4人の中の誰かなのではと、スザクはこの時点で一瞬考えていてもおかしくありません。最も、ルルーシュを疑うことなどしてはいけないと、考えを振り払ったようでしたが。
そんなテロや戦争にまみれた日々に、一筋のモラトリアムが。
アッシュフォード学園で開催される学園祭。ミレイ会長発案の世界一の巨大ピザがメインイベントのようですが、その他にもクラスごとで色々な催し物が用意されているようです。
特派のメンバーや、ピザ目的のC.C.、そして神根島でスザクに黒の騎士団員であることが知られているカレン、扇、はたまたユーフェミアまでが学園祭に訪れます。
カレンにどうして自分の正体をバラさないのかと詰め寄られたスザクは、どこか吹っ切れたような顔で「学校では、説得を選びたい。ルール違反だと分かっていても」と話します。その言葉を受けてカレンでさえ「あんた、なんか変わった…」と評価。命令されたことに動くだけだったスザクが、自分の意志を持って、行動を選ぶようになったという点で、180度変わったと思ったのでしょう。
そして学校へ来ているカレンの姿を見て、息を呑むルルーシュ。ゼロとしての姿をひた隠しにしているルルーシュにとって、紅月カレンという姿を晒したカレンが変わらず学校に来ているというのは、信じ難いことだったでしょう。
扇さんと千草(ヴィレッタ)。なんだかいい感じの雰囲気になってる感じです。そして記憶が無くなっているにしろ、「イレヴンになってもいいです」と自分ではなかった一面を選択する千草。超かわいいですが、記憶が戻った時、彼女はどうなってしまうのでしょう。そして扇に「私、今よりも幸せだったのしょうか?」と聞く千草。今の方が幸せとか、過去の方が幸せとか、そんなことの答えを扇さんは持ちません。彼には荷が重いよ。
カレンが起こしたひと騒ぎ。パネルを倒した先にはシャーリー。真っ先に助けに行くルルーシュ。彼にとってシャーリーが変わらず大切な存在ということが伺えます。そしてカレンも、立ち尽くすシャーリーを無視出来ず助けに飛び出し、結果的にはスザクがパネルを抑え、何故かその足元をアーサーが噛み付くという展開ですが、それぞれの立場が違いながらも、シャーリーを助けたいという思いに違いはなく、皆が体を張って友人を守るその姿勢には惚れ惚れするほどの美しさを感じます。みんな仲間になったら最強なのになーと、あり得ない妄想をしてしまいます。
C.C.は今回、ピザ食べたいだけのヒロインでしたね。
カレンや黒の騎士団メンバーと面識があるため、ルルーシュと一緒にいる所を見られるわけにはいきません。ルルーシュが次から次へと起こる問題に頭を抱えますが、同時に失敗しても人が死ぬことなど無いという事実が、気楽さをも与えています。
流石に、ゼロとして黒の騎士団に命令を出している日々に比べたら、だいぶ気楽だろうなというのは分かる気がしますが。
そんな中、尋ねてきたのはユーフェミア。驚くルルーシュ。ユーフェミアはアッシュフォード学園に来たのは、スザクに話したいことがあるということで訪れたので、ルルーシュやナナリーに会えたのは偶然でしたが、元々仲が良かった兄妹。ナナリーも再会出来たのは嬉しかったようですが、スザクとうまくいったと聞いたナナリーは、少し寂しそうです。
ユーフェミア、「行政特区日本」の設立を宣言。
ここから、怒涛の展開が始まります。
ユーフェミアは完全な善意。ブリタニアの中に、差別のない「日本」のエリアを作ろうという斬新(少なくとも、ブリタニア人の中に思い付く人など他にいないでしょう)、な発想は、ディートハルトでさえも「その手があったか!」と驚愕し、ルルーシュは1度は考えた手のようでしたが、黒の騎士団が潰えてしまうという点で却下した考えだったようです。
大多数の目から見れば、お人形の皇女、お飾りの副総督であるユーフェミアが、また訳のわからないことを言い出したと思うでしょう。しかし彼女は正統なブリタニア帝国第3皇女であり、その地位や血筋は間違いなく保証された存在です。ブリタニアに歯向かう勇気は無くても、出来るだけ平和に生きていきたいと考える大多数のイレヴンにとって、そしてスザクを騎士にしているということもあり、大きな旗印になりかねません。
ルルーシュは激怒します。ナナリーの騎士も、ナナリーの好きな人も手にしていったユーフェミア。黒の騎士団の仲間にしようと思っていたスザク。自分にだけ心を開いていたと思っていたスザク。その全てを奪っていったユーフェミア。彼女はゼロ、そしてルルーシュが苦労して作った黒の騎士団でさえも窮地に陥れることになるカードを切ったのでした。無自覚に、無邪気に、完全な善意として。
あまりにも突飛で何も考えていないと言わざるを得ないユーフェミアに激怒するルルーシュというカットでこの回は終了します。ユーフェミアの前ではただのルルーシュであったルルーシュは、彼女にどんな対応をするのでしょうか?見たいような見たくないような、これからクライマックスに向けて、どんどん展開していくお話が楽しみですね!
次回、コードギアス反逆のルルーシュ
「血染めのユフィ」に続きます!