コードギアス反逆のルルーシュ第16話「囚われのナナリー」のあらすじと感想を書いていきたいと思います!
第16話 囚われのナナリーのあらすじ
撃ち殺したと思っていたマオが、未だ生きていた。マオはルルーシュへの復讐として、ルルーシュの一番の弱点であるナナリーを狙う。攫ったナナリーを賭けの材料として、ルルーシュへ戦いを挑む。しかし思考を読めるマオを相手に、ルルーシュにとっては不利すぎる戦いだった。ルルーシュはスザクと手を組み、ナナリー奪還の為に協力する。二人揃えば、出来ないことはないと公言するルルーシュ。巧妙な仕掛けを用意したマオに、二人は、ルルーシュは勝つことが出来るのか。無事にナナリーを救うことが出来るのか…。
第16話 囚われのナナリーの感想
前回のこともあり、黒の騎士団に協力し動くC.C.。今まではルルーシュの命が本当に危ない時にようやく出てくる感じでしたが、今回より黒の騎士団のメンバーとして働くあたり、心境の変化があったと思われます。
ここで愛らしすぎる幼少期のスザク・ルルーシュ・ナナリーの登場です。ブリタニア軍に占領され、戦闘で死人が積み上がった地を歩く幼い3人と死体の山のギャップは凄まじいものです。
この1年程から、この3人への関係は始まりました。ルルーシュとスザクはナナリーを挟んで、親友という立場を作っていきます。今回はマオの介入がありますが、そんな3人の絆が伝わる回になっていると感じます。
マオはルルーシュの弱点を狙い、前回の復讐をしようと、妹であるナナリーを攫います。それ一番やっちゃダメなやつー!と思いますが、ルルーシュの弱点であるのは間違いありません。結果的にルルーシュはめちゃくちゃ動揺して、スザクからも「君が気付かないなんて…」と言われてしまうほどです。
しかしナナリーも、思考が読める能力を持つマオから「たいしたものだね、君たち兄妹は」と言わしめる思考を持っていると伏線が敷かれます。ナナリーは身体障害から大人しく見えますが、まごうことなく皇帝シャルルとマリアンヌの子供であり、ルルーシュに負けないほどに感情の起伏を持っています。
扇は、軟禁状態に置いたヴィレッタを監視しつつも、情に流されるのも時間の問題ですね。扇はそこまで冷酷になれない人物というのは、今までの行動から見ても容易に想像できますから。
スザクの協力を得て、ナナリーの救出に向かうルルーシュ。スザクの圧倒的身体能力の前に、銃撃は意味を成しません。壁走り、枢木キックという技も、ここから生まれました。
本当はナナリーの頭上に爆弾があるなんて明かさない方が、ナナリーの不安を最小限に抑えられると思うのですが、スザクはすぐに自分達がなんとかするから心配しないでと声をかけます。しかしそんなスザクとルルーシュを信じて疑わないナナリーを見て、2人への信頼を窺わせます。
今まで散々対照的に描かれてきた、戦略のルルーシュと、戦術のスザク。しかし、あのルルーシュから、2人が手を組めばできないことなどないと言わしめるスザクは、それだけの信頼を得る貴重な人物です。信頼だけで無く友人としても変え難い人物として、スザクはルルーシュにとってつくづく特別な人物です。
「スザクを信じていないと出来ない作戦」と、ルルーシュ本人でさえ認めています。それゆえ、スザクがランスロットのパイロットと知った時の動揺は半端ないものでしたが。
このスザクとルルーシュの共闘回と言ってもいい回は、2人が揃えば出来ないことなんて無いという大きな伏線を残したまま完結します。これは、今では敵対している2人が、お互いの立場バレを乗り越えた際に共闘することがあり得るというメッセージ。そうなるのは、大分先のことですが…。
面白いのは、ナナリーに何かあった場合、自分は悲鳴くらい上げると見越してルルーシュがスザクに指示を出していること。実際、めちゃくちゃ叫んでたし(笑)
マオはスザクの秘密を暴露してしまいます。幼い頃、ブリタニア軍との徹底抗戦を唱えた父、日本国首相の枢木ゲンブを殺害してしまったということ。父が死ねば戦いは終わるという結果を求めた故に、間違った過程を経てしまったというトラウマ。そしてそれを罪と感じており、罰を求めているという深層心理まで。
スザクの今までクローズアップされていた死にたがりの描写、人が死ぬことを極端に嫌う性格についての理由づけが、ここでされています。
マオはC.C.に殺されましたが、マオの起こした行動によって、変わったことは大きいですね。一つはシャーリーの件。そしてC.C.とルルーシュの契約再発行。そしてスザクの過去バレという、コードギアス上大事なことが起こったマオ回でありました。
過去を知ってもなお、変わらず信頼するスザクを、ナナリーを守る騎士として側に置きたいと思うルルーシュですが…。
次回、コードギアス反逆のルルーシュ
「騎士」に続きます!