今回は、今年2021年10月に15周年を迎えた「コードギアス 反逆のルルーシュ」アニメのあらすじと感想を書いていきたいと思います!
第1話 魔神が生まれた日のあらすじ
舞台は2017年。世界の三分の一を統べる超大国、神聖ブリタニア帝国の属領となって7年後の日本。日本ではなく「エリア11」、日本人は「イレヴン」と呼ばれ、差別される世界…。主人公のルルーシュはブリタニア人ながら、理不尽な世界、退屈な日常に飽き飽きし、賭けチェスなどして日々を過ごしている私立アッシュフォード学園に通う生徒。第1話にあたる運命の日も、友人のリヴァルと賭けチェスに出掛けていた。
そんないつもと変わらない日常で、事件が起きる。レジスタンスとして活動していた日本人グループのテロ活動に、ルルーシュは巻き込まれてしまう。ブリタニア軍に攻撃を受ける中、7年前の終戦時に離れ離れになっていた旧友、枢木スザクと再会する。スザクは日本人ながら、名誉ブリタニア人となりブリタニア軍に入っていた。
再会を果たした2人の前に、ある少女が現れる…。
第1話 魔神が生まれた日の感想
※全話視聴済のため、ネタバレを多用に含みます。
「皇歴2010年8月10日。
神聖ブリタニア帝国は、日本に宣戦布告した。」
幼少期のルルーシュとスザクを、じっと見つめる浴衣姿の少女(C.C.)。
そんな場面から始まる第1話です。
物語の初めから登場するこの3人は、重要人物感を醸し出していますが、全くもってその通りです。そしてこの3人が再会するのは、終戦して7年後となるわけですね。
おそらく終戦直後、「スザク、僕は…」と話し始めるルルーシュ。
この場面でしょぼくれているスザクが実に可愛いですが、胸の内はルルーシュとは対照的だったことでしょう。(何しろ、父親殺しのすぐ後なわけですしね。そこまで言う元気も無い感じでしょうか)
「ブリタニアを、ぶっ壊す!」と眉毛を吊り上げて怒るルルーシュ。ぶっ壊すかどうかは置いておいたにしても、ブリタニアに対する怒りは正に本物と言えましょう。
本国で皇子だった頃に母マリアンヌを暗殺され、最愛の妹ナナリーは盲目&脚が不自由になってしまうし、政治の取引材料として日本に送られたかと思えば、日本でブリキ野郎といじめられ、スザクと仲良くなりようやく居場所が出来たかと思えば自分の母国が攻めてきて、その居場所を焼け野原にされるのですから、いやこう書いてみるとたまったもんじゃないな。
この宣言の後、ルルーシュとナナリーはアッシュフォード家に引き取られ、戦争で死んだことになり、名前を変え、別人として生きることになります。その場でスザクとはお別れになりました。
ルルーシュとナナリーとスザク。
この幼馴染3人もとても可愛くて大好きな3人です。
この時点で面白すぎるコードギアスは更に面白さを加速させます。7年後17歳となったルルーシュの初登場シーンの笑顔は印象的ですね。キャプチャの後になりますが、賭けチェス相手の絵に描いたような薄汚い貴族のおっさんとは対照的な、高潔な上品な微笑みは正に皇子品格です。
リヴァルのバイクのサイドカーに当然のように座るルルーシュですが、ヘルメット可愛いですよね。ていうかそうじゃなくて、そこは普通女子の席なのでは?他に座っていたのはミレイさんやニーナだったような。
冒頭で軽々と崖を登ったスザクに引っ張り上げられている部分からも言えますが、ルルーシュの運動音痴具合はなかなかのもので、今後もアニメ内で強調されて描かれていきますので、必見です。
ちなみにルルーシュが読んでいる本は「ハムレット」
シェイクスピア作の悲劇で、「To be, or not to be」という言葉が一番有名とのことですが、「(復讐を)すべきかすべきでないか」という意味に解釈するようです。
こんなところにまで凝っているとはさすがですね。
偽りの人生を送らされているルルーシュの葛藤が垣間見える気がします。
私は読んだことはありませんが、調べた限りで出てきた「この世の関節がはずれている。何てことだ、私はそれをはめ直すために生まれてきたとは。」という名言もなかなか良いなと思いました。R2最終回のルルーシュが言っていてもおかしくない。
賭けチェス終わり、エリア11総督にしてブリタニア帝国第3皇子クロヴィス殿下の演説を、睨みつけながら聞くルルーシュ。黙祷しない派。「どれだけ背伸びしたって、どうせ世界は変わらない…」と言うセリフは、「ブリタニアをぶっ壊す!」というまでの激しい思いは感じ取られないとしても、現状に不満有りと言うのは分かりますよね。友人リヴァルはその後「ルルーシュって、社長にでもなりたいわけ?」と聞く。心情を掴みづらい友人を気にするリヴァルの言葉は、チートキャラが目立つコードギアス内でいつも等身大で、安心します。
別の場面で、並行してブリタニア軍に追われていた日本人のレジスタンスが、ルルーシュ達の目の前で事故を起こし、野次馬に嫌気がさしたルルーシュは助けに向かいます。
別の話で出てくる、同級生でルルーシュに想いを寄せているシャーリーがルルーシュを気になりだしたきっかけにも言えますが、ルルーシュは人助けを普通に出来る良い子なんです。
そしてそれをひけらかしもしない。正義感と言うと綺麗すぎる気もしますが、目の前で起こっている理不尽を無視しません。(助けた方が不利に動く場合には無視もします。頭が良いですね)
この時、「見つけた!私の…」という言葉が響きます。
C.C.が呟いた台詞ですが、どういう意図なのか未だに分かりません。
C.C.と精神下で話せる母マリアンヌの言葉にも思いますし、単にC .C.が「自分と契約を結んでくれそう」「ゆくゆくはコードを継承させるギアスユーザーに育つ素質がありそう」と目星を付けていたという可能性も考えられます。
そして登場する、私の人生の推し、枢木スザク。
ルルーシュをテロリストだと思い強烈なくるくるキック(空中で回転しながら繰り出すキック。得意技。)をかまし、7年ぶりのルルーシュに超可愛い笑顔で挨拶したと思ったら、毒ガス炸裂に対して自らのガスボンベをルルーシュに当てがう自己犠牲の鬼。
ルルーシュが生きる理由のある人間ならば、
スザクは死ぬ理由のある人間。
なんでも正反対に描かれている2人は、親友ながら対立していきます。これもコードギアスの大きな見所の1つに間違いないのですが、キャラクターへの感情移入が酷すぎて最近しんどい。スザクの髪の毛可愛いです。
名誉ブリタニア人となり、ブリタニアの軍人として捨て駒同然の扱いを受けていました。上司の気分次第で暴言や暴力はもちろん、命も奪われるという最悪の職場環境です。中には、優しくしてくれた人もいたようですが…。
ルルーシュと謎の少女(C.C.)を庇ったスザクは、上司の反感を買い銃で撃たれてしまいます。もう少し距離があったら避けられたところでしょうが、さすがにゼロ距離で撃たれてはさすがのスザクも避けられませんね。かわいそう。
ルルーシュは世界を悲観し、自らの死を悟ります。
「何ひとつ出来ないまま…」という台詞からは、この場面での抵抗というよりは、今後したいと思っていたことに対して言っているように思えます。
ブリタニアをぶっ壊すことも、妹ナナリーが幸せに過ごせる世界にすることも、大切な人を失わなくて済む世界にすることも…。
そんな気持ちを知ってか、契約を持ちかけるC.C.。
こうしてルルーシュは、絶対遵守の力であるギアスを手に入れましたが、なぜこの力だったのでしょうか?ギアスの発現、効果は本人が願っていることや素質に関係することから、回数制限などはあるにしろ、ルルーシュのギアスは強力と言えるでしょう。
ついさっきまで世界を悲観していたルルーシュはギアスを得て、軍人たちを死なせ、一瞬悲しそうな表情をした後、すぐにニヤリと不敵に笑い「だから…」と言って1話は終わります。自分が命令したことで命を絶った軍人達を見て、ルルーシュは何を思ったのでしょうか。
「お前には生きるための理由があるらしい」「王の力はお前を孤独にする」と言う契約時のC.C.の言葉も、伏線と言って良いでしょう。開始冒頭で、スザクがルルーシュの手を取り引っ張り上げる描写が思い出される台詞です。
何度見ても、これからが楽しみになる第1話ですね!
長々ここまで読んで下さった方がいたら、ありがとうございました。
コードギアス 反逆のルルーシュ
第2話「覚醒の白き騎士」あらすじ&感想に続きます!