コードギアス反逆のルルーシュ第13話「シャーリーと銃口」のあらすじと感想を書いていきたいと思います!
第13話 シャーリーと銃口のあらすじ
黒の騎士団とブリタニア軍の成田連山での戦闘で、多くの犠牲が出た。その大きすぎる被害は、民間人にまで及んでいた。ルルーシュに想いを寄せる同級生、シャーリーの父親も、その犠牲の1人であった。起こってしまった悲劇に、ルルーシュとカレンは苦悩を覚える。していたつもりの覚悟も揺れ、ゼロの仮面を捨ててしまうことさえ頭によぎるルルーシュ。彼は苦悩の末、どんな決断を下すのか。流した血を無駄にしないためにも、更なる血を流してみせるという彼の瞳には、どんな色が浮かんでいるのか…。そして父親を亡くし悲しみに暮れるシャーリーは、思わぬ人物からルルーシュが黒の騎士団に関与しているのではないかと話を持ちかけられる。不名誉な疑念を晴らすため、シャーリーはルルーシュの跡をつける。
第13話 シャーリーと銃口の感想
冒頭から、シャーリーのお父さんのお葬式のシーンです。黒の騎士団が起こした行動の果ての被害者の1人であるわけですが、そのリーダーたるルルーシュはちょっとは隠せよと言いたくなるほどに項垂れています。それではバレてしまうのでは?とツッコミたくなるほどです。前回、修羅の道を行くと言ったルルーシュですが、いきなり降ってきた悲劇に、ひどく動揺します。
カレンも、人知れず罪悪感を感じる一人です。彼女も黒の騎士団ですからね。黒の騎士団をかっこいいと思ってごめんと謝るリヴァル。一人ブチ切れるスザク。
「間違った方法で得た結果なんて、意味は無いのに!」とスザクサイドの持論を展開します。過程のスザクか、結果のルルーシュかというコードギアスのストーリー中に張り巡らされた軸に、ルルーシュの迷いという一石を投じる回になっています。
ルルーシュの覚悟を諭すようにお説教するC.C.。キスしたことに少し嫉妬しているのか?いつもより辛辣です。「お前にはもう、動揺したり立ち止まる権利など無い」とC.C.は言いますが、ルルーシュにはまだ迷いがあるようです。シャーリーの件で、迷いが生まれたということでしょうが、懐に入れた人間にとことん甘くなってしまうルルーシュの可愛らしい坊やな部分を、C.C.ももう理解しているのでしょう。
ピザを頼みまくって集めたシールを、チーズくんというピザ屋のぬいぐるみと交換したC.C.です。ルルーシュの口座が心配。家計簿までつけている彼なら、心配ないでしょうが…。
ルルーシュは迷いを断ち切るために、少々思い切った作戦でブリタニア軍に戦いを仕掛けます。それは、日本最大のレジスタンス組織であった日本解放戦線の残党を囮にして、ブリタニア軍もろとも流体サクラダイトの爆発の餌食にし、残存勢力を直接叩くというものでした。
ルルーシュがゼロとして覚悟を決め直す中で、シャーリーにブリタニア軍人であるヴィレッタが接触します。記憶の中にぼんやりとあるギアスを掛けられた少年が、ルルーシュに酷似していると勘付いたヴィレッタは、ルルーシュの写真の持ち主であったシャーリーに接触したのです。
まさかと思いつつも、出かけるルルーシュを追うシャーリー。疑いを晴らしたいが為に追うわけで、シャーリー自身は全く疑っていないでしょうね。しかしシャーリー、父親を亡くしたばかりにしては、すごい行動力です。何かしていないと気が紛れないということもあるのでしょうか。
今回から、ディートハルトが黒の騎士団に入隊します。どっからどう見てもブリタニア人、ブリタニアに統治されるこの国で生活する上で、何も不自由していないでしょう彼が黒の騎士団に入隊した理由はただ一つ。ゼロという時代が人間の形をしているその姿を、彼から生み出される時代のうねりを、自分が記録したいという欲求のためです。生粋の報道マンである彼は、ゼロというカリスマに、枢木スザク強奪事件の時から魅了されているのです。
スザクも、職業軍人としての覚悟を試されます。降伏している敵である日本解放戦線を相手に、殲滅しろという命令は、人を殺すことに抵抗のあるスザクにとって辛いことです。ロイドさんと言っていた「人を殺すのを嫌うのに軍隊にいる」「殺したくないから、軍にいるんです」から生まれる矛盾が、作戦の間中で彼の体中を刺していることでしょう。
そして迷いが生まれたカレンに、ルルーシュはゼロとして問いかけます。引き換えすなら今だと。流した血を無駄にしない為にも更なる血を流してみせると。修羅になるべきだと話します。その声色は、半分はカレンに言っているようですが、半分は自分に言い聞かせているようです。
「お前さえいなければ!」
「お前がいるから!」
とスザクとルルーシュはぶつかり合います。
対ナイトメア戦でルルーシュがスザクに敵うわけもないのですが、あまりにもなボコボコでちょっと面白い。まあ成田の時には両腕の無いコーネリア機にも負けた位ですから、怒れるランスロットに勝てるわけもありませんね。1発も当たってないんじゃないでしょうか?ルルーシュは早く防御力に特化したナイトメアに乗った方がいい。
スザクとルルーシュ、お互い唯一の親友と言える相手のはずですが、この場面ではその関係性が一層悲しさを呼ぶような気がします。
そして吹っ飛ばされたルルーシュは、その場に居合わせたシャーリーに顔バレしてしまいます。父親の仇と銃を握ったシャーリーに飛び込んできた想い人は、戦いに敗れ血を流し、苦痛に顔を歪めていました。
ルルーシュの甘いところは、コーネリアを仕留められた場面でシャーリーを見つけ銃を撃つのを躊躇ったところにも現れています。修羅になるしかないとたった今まで言っておきながら、修羅になることなど出来ない彼の甘さが、優しさが、見え隠れするシーンです。
震えながら銃口をルルーシュに向けたシャーリーは、この後どうするのか?
次回、コードギアス反逆のルルーシュ
「ギアス 対 ギアス」に続きます!